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RTX 4080よりも高解像度で、高いリフレッシュレートが出力可能!

AMD Radeon RX 7900 XTX/XTがRTX 4080を上回れるのか?【前編】(4/6)

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

RTX 4080との性能差に注目

 では今回の検証環境を紹介しよう。RX 7900 XTX/ RX 7900 XTのリファレンスカードと比較するために前世代のRX 6950 XTと、仮想敵であるRTX 4080を準備した。RX 6950 XTは補助電源8ピン×3仕様のハイエンドファクトリーOCモデル、RTX 4080はFounders Edition(FE)である。

 OSはWindows 11の22H2とし、ReSizable BAR/Secure Boot/コア分離(VBS)/Windows HD Colorといった要素は、全て有効化している。ドライバーはRX 6950 XTがRadeon Softwareの22.11.2、RTX 4080 FEはGameReady 527.56、RX 7900 XTX/RX 7900 XTは評価用β版(12月2日付)である。

【検証環境】
CPU AMD「Ryzen 9 7950X」
(16コア/32スレッド、最大5.7GHz)
CPUクーラー ASUS「ROG RYUJIN II 360」
(簡易水冷、360mmラジエーター)
マザーボード ASUS「ROG STRIX X670E-F GAMING WIFI」
(AMD X670E、BIOS 0805)
メモリー G.Skill「F5-6000J3636F16GX2-TZ5NR」
(16GB×2、DDR5-5200)
ビデオカード AMD「Radeon RX 7900 XTX リファレンスカード」、
AMD「Radeon RX 7900 XT リファレンスカード」、
PowerColor「Red Devil AMD Radeon RX 6950 XT 16GB GDDR6」(Radeon RX 6950 XT)、
NVIDIA「GeForce RTX 4080 Founders Edition」
ストレージ Corsair「CSSD-F1000GBMP600」
(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0、システムドライブ)+
Silicon Power「SP002TBP34A80M28」
(2TB M.2 SSD、PCIe 4.0、データドライブ)
電源ユニット Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」(80PLUS Platinum、1000W)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」(22H2)

ラスタライズ系テストではRTX 4080よりも上回るが、
レイトレーシング系では下回る

 いつも通り「3DMark」の性能比較から始めよう。ラスタライズベースのFire Strike&Time Spy系と、レイトレーシングを使うTime Spy&Speed Wayでグラフを分割している。

3DMark:ラスタライズ系テストのスコアー

 ラスタライズ系テストではRX 7900 XTXがトップ、続いてRTX 4080、RX 7900 XT、最後にRX 6950 XTという結果になった。RX 7900 XTXは特にFire Strike Ultraにおいて、RTX 4080を13%上回ったが、他のテストでは1~4%程度の伸びにとどまっている。

 一方、RX 7900 XTはRTX 4080よりも3~8%低い値になっている。RX 7900 XTのTBPが300W→315Wに引き上げられたのは、ライバルとの差を縮めるためだったと推察できる。

 また、RX 6950 XTを基準にすると、RX 7900 XTXは5~29%上昇、RX 7900 XTは-1~14%上昇となった。負荷の低いFire Strikeでは性能アップはわずか(あるいはわずかに下)だが、負荷が上がるとスコアー差が大きくなる。

 特に4KでレンダリングされるFire Strike UltraやTime Spy Extremeの伸び率が大きいのは、メモリー帯域の大幅な拡大が原因のひとつであると考えられる。RX 7900 XTXのCU数はRX 6950 XTの1.2倍なので伸び率的には間違っていないが、高クロック動作である点やCUの2命令同時実行能力といった要素を考え合わせると、もう少し伸びてもおかしくない。例によって今回も評価用ドライバーは熟成度の面で微妙な面があったため、今後はもっと改善する可能性がある。

3DMark:レイトレーシング系テストのスコアー

 RDNA 3ではレイトレーシングを実行するRay Acceleratorの機能・性能向上も盛り込まれているが、実際のところはRTX 4080の20~30%下という残念な結果になった。特に負荷の高いSpeed Wayでの落ち込みが激しい。

 ただRX 6950 XTに対してはRX 7900 XTXで44~46%、RX 7900 XTで26~29%と確かな成長は達成できている。しかしながら、レイトレーシングを使ったゲームに関しては、現状RTX 4080でもネイティブ解像度でのプレイが難しい場合も多々あるため、RX 7900 XTX/RX 7900 XTではFSR 1やFSR 2の併用が必須となる。この点はフレーム生成が可能になる(とされている)FSR 3の一日も早い登場が待たれる。

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