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ゲームによってはRTX 4080を圧倒?!「NITRO+ AMD Radeon RX 7900 XTX Vapor-X 24GB」レビュー(2/5)

2種類のBIOSを切り替えられる

 本機には2種類のBIOSが搭載されており、Primary BIOSではブーストクロック2679MHzのOC設定で、Secondary BIOSでは2499MHzのリファレンスカード相当のクロックで動作する。カードの消費電力もこれに連動するように設計されており、Primary BIOSではTBP(Total Board Power)は420W、Secondary BIOSでは355Wとなる。本機の限界に迫りたければPrimary、消費電力優先で使いたいならSecondaryと使い分けるのが良いだろう。

 これらのBIOSはカードに実装されているスライドスイッチで切り替えられるが、切り替えるたびにケースのフタを開閉するのでは使い勝手が悪い。そこでSAPPHIREはスライドスイッチに第3のポジションを設け、そこに設定しておけばGPUの状態監視ツール「TriXX」を使ってソフトウェア的に切り替えることができる。

 BIOSを切り替えるたびに再起動が必要になるものの、PC内部にアクセスしなくてもよい、という点において高く評価したい。ちなみに、スライドスイッチはこの第3のポジション、かつBIOSはPrimaryが選択されているのが工場出荷設定である。

カード前部には「3ポジション」のBIOS切り替え用のスライドスイッチを配置。補助電源側に合わせればPrimary BIOS、中央でSecondary BIOSが選択できるが、映像出力側にしておけばユーティリティ(TriXX)による切り替えも可能になる

「GPU-Z」でPrimary BIOSを使った時の情報を拾ってみた。GPUクロックの値に注目

こちらはSecondary BIOS使用時のもの。GPUクロックがリファレンス仕様になっている。ブーストクロックが2500MHzとなるべきところが2499MHzとなっているのは、丸めの問題で1MHz下がっているからと推察される

SAPPHIRE製カード用ツール「TriXX」。GPU温度やクロックなどの監視が主な用途だが、右下にBIOS切り替えメニューがある

細かくグラフ表示もできるが、この手のツールによくある「OC機能」はない。あくまで状態監視に特化したツールというわけだ

TriXXにはカードに搭載されたRGB LEDの発光モードを設定する機能もある

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