2種類のBIOSを切り替えられる
本機には2種類のBIOSが搭載されており、Primary BIOSではブーストクロック2679MHzのOC設定で、Secondary BIOSでは2499MHzのリファレンスカード相当のクロックで動作する。カードの消費電力もこれに連動するように設計されており、Primary BIOSではTBP(Total Board Power)は420W、Secondary BIOSでは355Wとなる。本機の限界に迫りたければPrimary、消費電力優先で使いたいならSecondaryと使い分けるのが良いだろう。
これらのBIOSはカードに実装されているスライドスイッチで切り替えられるが、切り替えるたびにケースのフタを開閉するのでは使い勝手が悪い。そこでSAPPHIREはスライドスイッチに第3のポジションを設け、そこに設定しておけばGPUの状態監視ツール「TriXX」を使ってソフトウェア的に切り替えることができる。
BIOSを切り替えるたびに再起動が必要になるものの、PC内部にアクセスしなくてもよい、という点において高く評価したい。ちなみに、スライドスイッチはこの第3のポジション、かつBIOSはPrimaryが選択されているのが工場出荷設定である。