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予想価格は4万円台半ば?値上がり時代に価格で攻める「Radeon RX 7600」レビュー(3/6)

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

検証環境は?

今回の検証環境は、本稿解禁直前にレビューが解禁となったGeForce RTX 4060 Ti (8GB)検証と完全に同一のものであり、本稿の検証データの多くもそれと共有している。今回は比較対象として、ASRock製RX 6600 XTのファクトリーOCモデル、ZOTAC製のRTX 3060 (12GB)のファクトリーOCモデル、さらにRTX 2060およびGTX 1060 6GBのFounders Editionをそれぞれ準備した。

以上を踏まえた検証環境は以下の通りとなる。Resizable BARやSecure Boot、コア分離(VBS)や、HDR(Windows HD Color)は全て有効化している。ただしローカルセキュリティ機関の保護(LSA)はUIが出現しなかったため無効のまま検証した。

【検証環境】
CPU AMD「Ryzen 7 7800X3D」
(8コア/16スレッド、最大5GHz)
CPUクーラー ASUS「ROG RYUJIN II 360」
(簡易水冷、360mmラジエーター)
マザーボード ASRock「X670E Pro RS」
(AMD X670E、ATX、BIOS 1.24.AS02)
メモリー G.Skill「F5-6000J3636F16GX2-TZ5NR」
(16GB×2、DDR5-5200)
ビデオカード AMD「Radeon RX 7600リファレンスカード」、 ASRock「Radeon RX 6600 XT Phantom Gaming D 8GB OC」
(Radeon RX 6600 XT)、
ZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Twin Edge OC」
(GeForce RTX 3060)、
NVIDIA「GeForce RTX 2060 Founders Edition」、
NVIDIA「GeForce GTX 1060 6GB Founders Edition」
ストレージ Corsair「CSSD-F1000GBMP600」
(1TB M.2 SSD、システム用)
+Silicon Power「SP002TBP34A80M28」
(2TB M.2 SSD、ゲーム用)×3
電源ユニット SuperFlower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」
(1000W、80PLUS Platinum)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」(22H2)

既存の“6系GPU”よりも性能で上回る

では定番「3DMark」のスコアー比べから始めよう。

3DMark:ラスタライズ系テストのスコアー


3DMark:レイトレーシング系テストのスコアー


前世代のRX 6600 XTに対して、RX 7600はおおよそ7〜15%上回る。スペックからすればほぼ計算通り的な結果となった。RTX 3060に対してはFire Strike系テストではどちらも30%以上、Time Spyでは最大20%上の性能を示しているが、負荷の高いレイトレーシング処理を行うSpeed WayではRTX 3060に対しての完封を逃している。

RDNA 3は最新とはいえレイトレーシング系はようやくAmpere世代に並んだ感じの性能であるため、この結果は妥当といえるだろう。特にFire StrikeやTime SpyでRX 7600が既存のGPUに対し20%以上の差を出しているのは、RDNA 3世代のポテンシャルの高さ(特に従来型のグラフィック描画において)を示している。

続いてはラトックシステム「RS-WFWATTCH1」を用いてシステム全体の消費電力をチェックしよう。アイドル時はシステム起動10分後の安定値、高負荷時はTime Spy(3DMark)のGraphics Test 2実行中のピーク値を示す。

システム全体の消費電力


RX 7600の消費電力はRTX 2060とほぼ同じ。両者のTBP/TGP(公称値)は165W/160Wであるため、横並びになるという点はスペック通りの消費電力を示している、ということが確認できた。さらに言えばRX 7600はRX 6600 XTやRTX 3060よりも消費電力が低く、これはワットパフォーマンスの高さを示している。

まずはライバルを軽く下した「Overwatch 2」

では実ゲームにおけるパフォーマンス検証に入ろう。ゲーム内ベンチマーク機能の有無に関係なく全て「FrameView」を用い、ディスプレーに表示されたフレームレートで比較する。また、全てのカードはNVIDIAの電力測定デバイス「PCAT v2」を経由して接続され、ベンチマーク時のカードの実消費電力(TBP)の平均値、さらに平均フレームレートをTBPで除したワットパフォーマンス(Perf/Watt)も同時に取得した。

「Overwatch 2」では、画質“エピック”を選択し、レンダースケール100%、フレームレート上限600fps、さらにFSR 1はオフに設定。マップ“Eichenwalde”におけるBotマッチを観戦中のフレームレートを計測した。

Overwatch 2:1920×1080ドット時のフレームレート


Overwatch 2:2560×1440ドット時のフレームレート


Overwatch 2:3840×2160ドット時のフレームレート


実ゲームではRX 7600とRX 6600 XTのパフォーマンスは非常に近いが、少しだけRX 7600が上回る。このあたりは3DMarkのスコアーの差から十分予想できるものである。RTX 3060~GTX 1060まで、どの解像度においても全てRX 7600に負けている点に注目。

さすがに4K解像度となるとRX 7600もパワー不足が感じられるが、WQHDであればなんとか60fpsは出せる。ただeスポーツ的な高フレームレート環境でのプレイなら、フルHDで画質をやや抑えてゲームに臨みたいところだ。

このベンチマーク中に各GPUがどの程度の実消費電力(TBP)を示したか、さらにそのTBPと平均フレームレートから1ワット当たりのフレームレートを求めたのが次の表となる。

Overwatch 2:ベンチマーク中のTBP(上)とワットパフォーマンス(下)


RX 7600のベンチマーク中のTBPはRTX 2060が近いが、RX 7600が僅かに高い。これは前掲のシステム全体の消費電力で解説した通り、両GPUのTBPとTGPの差(5WだけRX 7600の方が大きい)によるものと考えられる。

最も性能の低いGTX 1060 6GBを除外すると、今回試したGPUの中でRTX 3060が最もTBPが高く、そこから15W程度下にRX 7600がいる。フレームレートでいえばRX 7600の方が上なのだから、ワットパフォーマンスもRX 7600の方がより高い数値が出ている。

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