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Radeonなら画質ウルトラ設定で快適!

AMD環境でTHE DIVISION 2を快適に遊べるPCスペックを探った!(3/5)

加藤勝明(KTU) 編集●ジサトラハッチ

Vega 64なら“ウルトラ”設定でも60fpsキープは可能

では解像度別のフレームレートを比較してみよう。ベンチマーク終了時に出力される.csvファイルから算出した最低(1パーセンタイル点)および平均フレームレートを比較する。APIはDirectX12を選択し、画質設定はプリセットの“ウルトラ”としたが垂直同期は無効化している。

「THE DIVISION 2」1920×1080ドット時のフレームレート

「THE DIVISION 2」2560×1440ドット時のフレームレート

「THE DIVISION 2」3840×2160ドット時のフレームレート

まずフルHD環境では、ウルトラ設定で60fpsキープが可能なのはVega 64とRadeon VIIの2つだが、RX 590も52.36fpsで踏ん張れており、画質設定を少し落とせば60fpsキープに十分届くパフォーマンスが出ることがわかった。

解像度を上げると最速のRadeon VIIでも60fpsキープが可能なのはWQHDが限界のようだ。光や影の描き込みがリッチなゲームだけに、4K&ウルトラ設定へのハードルは非常に高いと考えてよいだろう。

もう少し詳しく見るために、各解像度ごとにフレームレートの推移を見てみよう。各フレームを描画する際にかかったフレームタイムをそのままfpsに換算してグラフ化している。

1920×1080ドット時における各GPUのフレームレートの推移

2560×1440ドット時における各GPUのフレームレートの推移

3840×2160ドット時における各GPUのフレームレートの推移

上のGPUになるほど同じ時間でもフレームレートの変動幅が大きくなり、解像度が高くなってGPUの余裕がなくなってくると変動幅が狭まってくるのがよくわかる。特にオブジェクトが少ない序盤のシーンは全体に軽いが、フレームレートの変動も激しめだ。グラフ中央から右半分、つまりベンチマークのシーン後半になると都市部での描写になるが、ビル等のオブジェクトが増えるとフレームレートは下がってくる。

THE DIVISION 2のゲームデザイン的に都市部での冒険が多いので、設定をいじる際は終盤のフレームレートに注視した方がよさそうだ。このデータからVega 64でも設定を少し軽くすれば、WQHDでもウルトラ設定で60fpsのキープはそう難しくないことが読み取れる。

また、フレームレートの変動が激しいのでディスプレイはVRR対応、つまりFreeSyncもしくはFreeSync2 HDR対応にしたいところだ。

ちなみにVRAMの使われ方だが、Polaris系とVega系では様子が若干異なる。まずPolaris系GPUの場合はフルHD&ウルトラ設定でもおおよそ6GB弱確保される(GPU-Z読み)。VRAMは8GBあればまず十分といえるだろう。

一方Vega系GPUの場合は、VRAMをキャッシュ的に使うため、VRAM搭載量が多いほど多量に確保される。例えばRadeon VIIではゲーム開始直後でも11〜12GBが確保されるのだ。これはVega系GPUではHBM2メモリーを“HBC(High Bandwidth Cache)”として扱うためであるが、実際8GBのVega 64でも全く問題なく動作する。

RX 590(Polaris)系では、フルHD+ウルトラ設定でVRAMが6GB弱確保される

Radeon VII(Vega)系では同じ画質設定でもVRAM確保量が倍に増えている。これは豊富なVRAMをキャッシュ的に運用しているためで、VRAM8GBのVega 64でも全く問題なく動作する

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