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Ryzenの投入で市場に強烈なインパクトを与える

AMD50年史 起業から現在までの功績を振り返る(後編)(1/6)

大原雄介 編集●AMD HEROS編集部

AMDは1969年創業で、今年は実に50周年にあたる。そこで50周年の歩みを簡単に振り返ってみよう。後編では2007年以降のAMDの功績を追いかけていく。

AMDは今年で創業50周年を迎える

AMDは今年で創業50周年を迎える

消費電力で苦戦するも
Phenom IIで巻き返す

2007年はやや苦境に陥った年である。Barcelonaというコード名で開発されていたK10の最初の製品であるPhenomは、性能はともかく非常に消費電力が多く、それもあって動作周波数も上がらないといった状況になっていた。

これは当初リリース予定だったPhenom 9900。ただTLBにエラッタが発見され、この修正のためにリリースは見送り。修正されたPhenom X4/X3が最終的にリリースされた

これは当初リリース予定だったPhenom 9900。ただTLBにエラッタが発見され、この修正のためにリリースは見送り。修正されたPhenom X4/X3が最終的にリリースされた

画像の出典は、AMD

それまでIntelはNetburstベースのPentium 4/Dがメインで、これが消費電力が多い割に性能が上がらず、それもあってAMDのCPUは人気を博していたが、前年にIntelが投入したCore 2シリーズはAthlon 64 X2などと互角の性能と消費電力であり、とくに2007年に投入されたPenrynコアはより消費電力を下げていたため、少し不利なのは否めなかった。

やや苦しかったAMDを支えたのは、DirectX 10(Direct3D 10)に対応したRadeon HD 2000シリーズと、DirectX 10.1(Direct3D 10.1)に対応したRadeon HD 3000シリーズの投入である。

余談になるがこの2007年、AMDはPLDを製造していた子会社のVantis Corp.をLattice Semiconductorに売却している。この当時Vantis Corp.が製造していたMachシリーズのFPGA(これも元を辿ると、1987年にMonolithic Memories, Inc.の買収で手に入れたシリーズである)は、現在もLattice Semiconductorで販売中である。

話を戻そう。その苦しかったPhenomであるが、まず新ステッピングで多少性能を改善させ、そして2008年には45nmプロセスに移行させたPhenom IIがリリース、初代の不調がまるで嘘だったかのように良い性能を発揮した。

Phenom II。まだこの当時のGPUはATIブランドで提供していたことがわかる

Phenom II。まだこの当時のGPUはATIブランドで提供していたことがわかる

画像の出典は、AMD

この年はまた、Radeon HD 4870もリリースされた。ハイエンド製品ながら3万円切りで、しかもGDDR5初搭載とあってずいぶん人気を博した。このRadeon HD 4870のRV770コアを利用したのが、HPC向けに初の1TFlopsの性能を実現した、AMF FireStream 9250である。

厳密にはRadeon HD 4850と同じRV770 Proコアをベースにしている。Radeon HD 4870と同じRV770 XTコアを使った、AMD FireStream 9270では演算性能は1.2TFlopsに達した

厳密にはRadeon HD 4850と同じRV770 Proコアをベースにしている。Radeon HD 4870と同じRV770 XTコアを使った、AMD FireStream 9270では演算性能は1.2TFlopsに達した

画像の出典は、AMD

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