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マイニング需要が落ち着くとともに、転売ヤーの買い占めもなくなり、店頭、通販ともに買いやすい状況になっているビデオカード。GeForce RTX 3000シリーズ搭載のモデルが店頭のビデオカードコーナーに並ぶようになり、すっかり影が薄くなってしまったが、Radeonシリーズも、忘れないであげてほしい。
そんなRadeon RX 6000シリーズにスポットを当てるなら、WQHD(2560×1440ドット)ゲーミングをターゲットにしたAMD最新のRDNA 2アーキテクチャーを採用したGPUのRadeon RX 6700 XTでキマリだ。Radeon GPU搭載ビデオカードをメインに手がけているASRockジャパンのなかの人いわく「Radeon RX 6700 XT搭載ビデオカードの、この夏の在庫はバッチリです」とのこと。
同価格帯に位置するGeForce RTX 3070/RTX 3070 Tiの在庫状況も悪くないが、先月開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2021で、インテルのCEOが半導体不足の解消には「数年かかる可能性がある」と述べたように、半導体不足はさらに深刻化している。電子部品の納期遅延でおもちゃが発売延期になるなど、幅広い範囲で影響が出始めているだけに、全国のパーツショップ店頭ならびに通販で今ゲーミングPCを組みたいという時に手にできるRadeon RX 6700 XTは大きなアドバンテージとなる。
もちろん、Radeon RX 6000シリーズは、レイトレーシング(DXR)ゲームが苦手という弱点があるが、“迫り来る恐怖”を満喫できるバイオハザード最新作の「バイオハザード ヴィレッジ」では、DXRを効かせた最高画質でWQHD@60fpsオーバーのプレイが余裕だ。
そのうえ、12GBという大容量のビデオメモリーや「GeForce RTX 3070」に迫る性能を発揮するなど、パフォーマンス面は決して悪くないうえに、進化を続け数多くの独自の機能が盛り込まれたドライバーユーティリティーの「Radeon Software Adrenalin」といったトピックもある。そこで、Radeon RX 6700 XTのメリット、デメリットを再確認していこう。
優秀な静音、冷却性を備える
「Radeon RX 6700 XT Phantom Gaming D 12GB OC」
在庫潤沢というASRock Radeon RX 6700 XTのなかで、とくに注目なのがASRockゲーミングブランド「Phantom Gaming」に属する「Radeon RX 6700 XT Phantom Gaming D 12GB OC」だ。
GPUコアクロックがリファレンスから引き上げられているが、11フェーズ構成の電源回路と8ピン+8ピン仕様に強化された補助電源コネクターを採用することで、ゲームプレイを安定して長く楽しめるようになっている。
そのほか、鮮やかに光るLEDイルミネーション機能を備える90mm径相当のファンを3基搭載する大型GPUクーラーをはじめ、アドレサブルRGB LEDデバイスを接続できるヘッダーピンとLEDイルミネーションをオン/オフできる物理スイッチといったトピックを満載している。
より詳しいレビューは、【冷却性能、静音性ともに優秀なゲーミング向けミドルレンジGPU「Radeon RX 6700 XT Phantom Gaming D 12GB OC」】を参照してもらいたい。