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「Radeon RX 6700 XT Phantom Gaming D 12GB OC」を
ミドルゲーミングPCに搭載
ハイスペックPCにRadeon RX 6700 XTを搭載した際の詳細なゲーミングパフォーマンスは、GeForce RTX 3070や前世代GPUのRadeon RX 5700とも比較している【WQHDゲーミング向けGPU「Radeon RX 6700 XT」の実力を試す【後編】】を、参照していただくとして、ここでは別の切り口でASRock「Radeon RX 6700 XT Phantom Gaming D 12GB OC」を触っていこう。
8コア/16スレッドCPUで4万円前後のCore i7-11700に、ASRock製マザーボードの「H570 Steel Legend」を組み合わせた構成でテスト環境を構築した。
テスト環境 | |
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CPU | Intel「Core i7-11700」 (8コア/16スレッド、2.50~4.90GHz、TDP 65W) |
マザーボード | ASRock「H570 Steel Legend」 (Intel H570、ATX) |
メモリー | CFD販売「W4U3200BMS-16G」 (DDR4-3200、16GB×2) |
ビデオカード | ASRoccok「Radeon RX 6700 XT Phantom Gaming D 12GB OC」 (Radeon RX 6700 XT、GDDR6 12GB) |
SSD | Western Digital「WD Blue SN550 NVMe WDS100T2B0C」 (NVMe PCIe3.0×4 M.2、1TB) |
電源ユニット | Cooler Master「V850 GOLD V2 MPY-850V-AFBAG-JP」 (80PLUS GOLD、850W) |
OS | Microsoft「Windows 10 Home」64bit (May 2021 Update) |
苦手なDXRもゲーム次第!
「バイオハザード ヴィレッジ」なら4Kゲーミングもオッケー
前述のレビュー記事でわかるように、Radeon RX 6700 XTは人気eスポーツタイトルの「エーペックスレジェンズ」を144Hz駆動のゲーミング液晶で快適にプレイできるパフォーマンスを発揮する。しかし、ライバルNVIDIAが一歩先に対応したリアルタイムレイトレーシング「DirectX Raytracing」(DXR)でのパフォーマンスは、正直今ひとつだ。
実際、今回のCore i7を搭載するPC構成で、重量級ゲームタイトル「ウォッチドッグス レギオン」でDXRを有効にすると、フルHD解像度・最高画質(グラフィック品質「最大」、精細度100%)のレイトレーシング「オフ」で平均72.58fpsだったフレームレートが、DXRを「最大」にすると、ゲームプレイが厳しい18.83fpsまで落ちてしまう。
もちろん、GeForce RTX 3070も同じようにダウンするが、Radeon RX 6700 XTが75%近くダウンしたところ、RTX 3070は33%ダウンに留まり、フレームレートは48.38fpsになっている。
DXRは苦手だが、冒頭で触れたように「バイオハザード ヴィレッジ」など、DXRを効かせた最高描画で快適にプレイできるゲームもある。また、「DiRT5」のように、DXR処理の負荷が比較的軽めなゲームも、フルやWQHD解像度での快適なゲームプレイを狙える。
実際に最高画質設定、DXRオンでフルHDとWQHD解像度のフレームレートを計測すると平均フレームレートは、RTX 3070に一歩及ばないが、快適にプレイできるフレームレートになっている。