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Ryzen 9 7950X3Dは最低フレームレートで
圧倒的なアドバンテージを見せた
Cyberpunk 2077
「Cyberpunk 2077」では画質“低”、FSR 2はオフに設定。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。
平均フレームレートにおいてRyzen 9 7950X3DはCore i9-13900Kの約22%上の結果を出している。Ryzen 7 5800X3Dも良い仕事をしているが、最低フレームレートの点でRyzen 9 7950X3Dの方が圧倒的なアドバンテージがあるといえる。
ここまでの結果からゲームにおいては、Ryzen 9 7950X3DはCore i9-13900Kのおおよそ半分のCPU Package Powerで動作すると考えてよいだろう。直前のNeed for Speed Unboundと同様に、このゲームもFrequency設定時の消費電力はRyzen 9 7950Xよりずっと低いが、Ryzen 9 7950X3D (Auto)よりは微妙に多いという結果が出ている。
検証開始時点ではゲームの最適化が不十分
Radeonドライバー最適化後に期待
Atomic Heart
直近の話題作「Atomic Heart」も試してみた。画質“低”とし、ゲーム開始直後、ボートを降りた後のシーンでフレームレートを計測した。ただ筆者のミスで最大フレームレートを500fpsまで引き上げられるところを300fps設定で検証してしまったため、何が何%高速(低速)かという正確な分析には不十分なデータであることをお詫びする。
もっとも、検証開始時点におけるRadeonドライバーはまだAtomic Heartへの最適化が済んでいないバージョンだったため、どちらにしても参考値としてご覧頂きたい。
Ryzen 9 7950X3DとCore i9-13900Kの差が小さいのは前述の通り300fps制限で計測したためだが、Core i9-13900Kの方が300fpsキャップより下になっている時間がより長いことが平均フレームレートの値から推察できる。Ryzen 9 7950XやRyzen 7 5800X3Dに関しても同様の傾向が見られるため、次のレビューでは万全の状況で再検証してみたい。
300fpsキャップの存在があるにも関わらず、Ryzen 7 5800X3D (Auto)はCore i9-13900Kの半分程度のCPU Package Powerで動作していることがわかる。
Ryzen 9 7950X3DはRyzen 7 5800X3Dよりも
フレームレートで39%上という結果に
HITMAN 3 (Dartmoor)
「HITMAN 3」では画質設定は全て最低、VRS(可変レートシェーディング)は“ウルトラパフォーマンス”に設定した。内蔵ベンチマークのうち“Dartmoor”再生中のフレームレートを計測した。
このゲームにおけるRyzen 9 7950X3DはCore i9-13900Kよりも11%上、Ryzen 7 5800X3Dに対しては39%上という結果となった。特にRyzen 7 5800X3Dに対しては最低フレームレートも1.5倍近く伸びており、新世代のCPUに乗り換えるメリットは十分あるといえる。
Core i9-13900KとRyzen 9 7950X3D (Auto)との落差に注目。Core i9-13900KはRyzen 9 7950X3Dの2倍以上の電力を消費して、なおかつフレームレートで下回っているという点は衝撃的だ。