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4Kネイティブでは盛大な息切れが見られる「The Last of Us Part 1」
続く「The Last of Us Part 1」では、画質は“最高”に設定。ストーリー開始序盤、街を逃げ回るシーンにおけるフレームレートを計測した。
このゲームはフルHD&最高画質でVRAM 8GBを余裕で使い尽くす(確保しているだけかもしれないが……)ゲーム。レイトレーシングが入っていないのにRTX 3060がフレームレートで優勢なのは、VRAM搭載量が多いためだ。
解像度が上がるとVRAM 8GB以下のGPUは最低フレームレートの落ち込みが激しくなる。RX 7600なら重くて動けなくなることはないものの、ガクッとフレームレートが落ちるのが見えてしまう。フルHDでもっと画質を絞るか、FSR 2を使って負荷を少し抑えるのがコツだ。
Overwatch 2あたりと比べるとRX 7600に比べRTX 2060のTBPが20W程度低いことに気がついたかもしれない。これは処理が滞りすぎて描画処理が円滑に行われていないことを示唆している。このゲームの場合はVRAM不足であり、それがGPUの動きを阻害しているのだ。
謳い文句はキッチリと達成した「Atomic Heart」
「Atomic Heart」では画質は“アトミック”とし、フレームレート上限は500fpsに設定。ゲーム開始直後、ボートを降りた後のシーンでフレームレートを計測した。
Call of Duty: Modern Warfare IIのようにRX 7600が下位GPUを完全に押さえ込むのではなくかなりの接戦が展開されたが、辛うじてRX 7600は5種類のGPUの中で最も高いフレームレートを出せている。
フルHDであれば、RX 7600は最高画質設定で60fpsをキープしているが、RX 6600 XTもほぼ同程度のフレームレートを出せている。RX 7600がRX 6600 XTに対し、もう少し上のフレームレートを出せるよう、ドライバーないしゲームのチューニングが必要だろう。
純粋なTBPでいえば、GTX 1060 6GBが最も省電力。しかしフルHDですら30fps前後が精一杯であるため、ワットパフォーマンスとしてはRX 7600より下となる。
レイトレーシング盛り盛りだと厳しい立ち位置の「Cyberpunk 2077」
「Cyberpunk 2077」では画質“レイトレーシング:ウルトラ”をベースに、DLSS SRはひとまずオフに設定。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。
RX 7600やRX 6600 XTのフレームレートは全般的に伸びない。レイトレーシング処理のためのRay Acceleratorの性能もさることながら、128bitと狭いメモリーバス幅と8GBのVRAMのコンボがRX 7600をこのゲームには不向きな存在にしている。FSR 2を利用して計算負荷を下げる、もっと設定を下げるといった処置が必要だ。
RX 7600とRX 6600 XTはWQHDで急に消費電力が下がっているが、この現象の理由は不明だ。RTX 3060の消費電力は頭一つ抜けているが、フレームレートもしっかり出せているので、ワットパフォーマンスの数値はひときわ高く見える。