プリセットでは本領発揮できないモデルもある
「H115i RGB PLATINUM」が、ファン「静か」、ポンプ「安定」。「H150i PRO RGB」は「静か」。「KRAKEN X」シリーズは「静音」と、静音指向になっているデフォルト設定だが、最適とは言えず、冷却性能や静音性がいまひとつだったモデルもある。
騒音値(dBA) | |
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Wraith Prism Cooler | 40.4dBA |
H115i RGB PLATINUM | 33.5dBA |
H150i PRO RGB | 31.6dBA |
KRAKEN X62 | 44.1dBA |
KRAKEN X72 | 43.8dBA |
処理中の平均温度はNZXT「KRAKEN X」シリーズが優秀で、CPUクロックも4GHzを超えるタイミングが多くなっているが、騒音値は静音PCケースに収めている状態で40dBAオーバーと、動作音が耳につくレベルになっている。
逆に静音性は抜群だが、冷却性能でいまひとつ奮っていないCORSAIR。とくに360mmラジエーターを採用する「H150i PRO RGB」のCPU温度は平均70.84度、最高80.6度と、空冷CPUクーラー「Wraith Prism Cooler」の次に高くなっている。これはデフォルトプリセット「静か」が要因で、ファンとポンプが低速回転になりすぎている感じだ。実際、ポンプのデフォルトプリセットが「安定」になっており、2400rpm程度で回転する「H115i RGB PLATINUM」では、CPU温度は大きくダウンしている。
CORSAIR「H115i RGB PLATINUM」、「H150i PRO RGB」、NZXT「KRAKEN X62」、「KRAKEN X72」いずれのモデルも、ひと手間入れることで冷却性能と静音性を高められると言える。続いては、カスタム設定でのパフォーマンスを見ていこう。