カスタマイズして性能を引き出してみた
ファンとポンプの制御をカスタマイズしての再テストを行なっていこう。
ポンプの速度に不満はなく、2400rpm~2800rpm程度で回転している「H115i RGB PLATINUM」と「KRAKEN X」シリーズは、ポンプの回転制御はそのままに、ファン回転数を調節。プリセット「静か」ではファン、ポンプともに回転数が低く、冷却性能を発揮できていなかった「H150i PRO RGB」は、ファン、ポンプを「強い」に設定して、テストを行なった。
騒音値(dBA) | |
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H115i RGB PLATINUM | 33.8dBA |
H150i PRO RGB | 32.3dBA |
Kraken X62 | 36.3dBA |
Kraken X72 | 36.4dBA |
カスタマイズの効果は大きく、CORSAIRのCPU平均温度は「H115i RGB PLATINUM」で5.14℃、「H150i PRO RGB」では14.26℃もダウン。それでいて騒音値は、ほぼ暗騒音に近いレベルと文句なしだ。
NZXT「KRAKEN X」シリーズも同様で、ファン回転数をアップさせつつ、十分静かな36dBAを維持。そのうえでCPU温度はデフォルト設定からプラス1~2℃の55℃台を維持できている。
余力十分な売れ筋簡易水冷クーラー4製品
あくまでもFractal Design「Define R6」のラジエータートップ配置時の一例になるが、カスタマイズすることでRyzen 9 3950Xを長時間フル負荷で安心して使える冷却パフォーマンスを発揮した売れ筋の簡易水冷クーラー4製品。冷却性能の余力も十分残っているので、これから訪れる暑い夏はもちろん、32スレッドのさらなる性能アップを狙ったオーバークロックを楽しむといったこともありだ。