CPUクーラーは多くが標準でSocket AM5に対応
現在店頭に並んでいるRyzen 7000の4つのモデルは、CPUクーラーを別途用意する必要があるが、Socket AM5のCPUクーラー周りは、Socket AM4とほぼ互換性が保たれている。
正確にみると、Ryzen 5000シリーズまでと、Ryzen 7000シリーズではマザーボード基板表面からソケットに取り付けたCPUヒートスプレッダーまでの高さがわずかに異なっている。ただ、この差はネジ留めなら吸収できる範疇で、多くのメーカーが標準で付属しているSocket AM4用リテンションで、AM5に対応している。新たに購入するなら心配無用だが、ちょっと前の製品を流用する場合は、Socket AM5用リテンションが必要になることもあるので確認しよう。
なお、確認がマストとなるのが、Socket AM4マザーボードのCPUソケット裏に標準で備わっているバックプレートを、CPUクーラー独自のバックプレートに交換して使う製品になる。なぜなら、Socket AM5マザーボードでは、標準装備のバックプレートを取り外すためには、CPUソケットカバーも外すことになるからだ。
AM5対応のマザーボードには、これまでと同じくフック式のCPUクーラーを使用できるリテンションが標準で備わっている
多くのメーカーのSocket AM4リテンションがSocket AM5に対応している
Socket AM5マザーボードの標準バックプレートは、取り外せなくなっているので、バックプレートを取り外して付けるタイプのCPUクーラーが使えない点には注意しよう
ちなみに、CPUクーラーを販売している主要メーカーのSocket AM5対応状況は、各メーカーの公式サイトにて公開されている。すでに所有しているAM4対応CPUクーラーを流用する場合や、これから購入する際は、欲しい製品が問題なく使えるか事前にチェックしておこう。
主要メーカーCPUクーラーのSocket AM5対応状況
一部の製品は要リテンション：https://www.asus.com/news/feedfdczf4kz7ed7/
●Cooler Master
一部の製品は要リテンション：https://www.coolermaster.com/jp/ja-jp/catalog/pages/cooling/we-are-ready-for-your-amd-am5-socket/
●CORSAIR（代理店：アスク）
現行のSocket AM4対応製品はSocket AM5に対応：https://www.ask-corp.jp/supports/amd-socket-am5-cpu-cooler-compatibility.html
●DeepCool（代理店アユート）
一部の製品は要リテンション：https://www.aiuto-jp.co.jp/information/entry_1668.php
●Fractal Design（代理店：アスク）
一部の製品は確認中：https://www.ask-corp.jp/supports/amd-socket-am5-cpu-cooler-compatibility.html
●MSI
オールインワン水冷ユニットはすべてSocket AM5に対応：https://jp.msi.com/news/detail/MSI-Liquid-Coolers-Fully-Support-Next-Gen-AMD-Socket-AM5140040
●Noctua
一部の製品を除いて、2019年1月以降のSocket AM4対応製品はSocket AM5に対応：https://noctua.at/en/amd-am5-all-you-need-to-know
●NZXT（代理店：タイムリー）
Socket AM4リテンションを利用可能だが、Socket AM5用の使用を推奨 ※各代理店から無償提供：https://timely.ne.jp/nzxtnews/krakenlga1700-kit/
●Scythe
Socket AM4対応製品はすべてSocket AM5に対応：https://www.scythe.co.jp/support/g4-ryzen
●Thermaltake（代理店：アスク）
対応、要リテンション、非対応がある：https://www.ask-corp.jp/supports/amd-socket-am5-cpu-cooler-compatibility.html
標準装備のフック型CPUクーラー用のリテンションは、なくさないようにしっかりと保管しておこう
